Shimesaba-ba blog

大手日系企業で経営管理や経理業務を行い、英語や海外とは無縁な状態から海外で業務を行い、グローバル企業へ転職。英語、経営管理、ビジネスについての経験や学んだことをアウトプットします。

変動費と固定費をモニターしないと事業は病気になる

人間のように事業も健康診断が必要です。

どうやって事業の健康診断をしたら良いか?

 

結論は変動費と固定費を定期的に

診察することです。

 

健康診断で言えば血液検査ぐらい

重要な検査です。

 

体と同じで悪くなってからでは

回復に時間がかかってしまうから、

調子が良い時こそモニターするのが重要です

 

この記事を見ることで

自社や投資したい会社が

将来も安定して稼げる会社なのかどうかを

見極める重要ポイントの1つを

自分で判断できるようになります。

 

 

変動費とは固定費とは?

変動費

売上に比例して増える費用のことです。

代表的なものは材料費です。

 

一例として、車を売れば売るほど多くの金物費用がかかります。

人間に例えれば背が高くなるにつれて自然に増える体重です。

 

固定費

売上に比例しない恒常的にかかる費用です。

 

例です。

工場部門以外で働いている人件費は

売上があがろうとさがろうとかかる費用です。

人間に例えれば

身長の伸びとは関係ない体重の増加分です。

固定費が高いと何が悪いのか?

固定費が高いと一体何が問題なのか?

結論から言うと事業変動リスクに

耐えられないのが大きな問題です。

 

どういうことか?

 

その事業が来年も再来年も売上が

拡大しづづける

可能性が高いなら致命的な問題ありませんが、

 

先行き不透明なこの時代に

大きな固定費を持つことは危険です。

売上が半減するかもしれないのです。

 

そんな時に売上が減っても費用が減らない

固定費は経営において

大きな足かせになります。

 

人間でいえば肥満体質なので、

病気になるリスクが高まっている状態です。

もし大きな病気になっても

すぐに体質は変えられない。

 

ヒトが病気になる前に

スリムになるように気を付けるように

会社も経営危機になる前に

体質改善するのが重要になるわけです。

 

損益分岐点を調べましょう

 では具体的に変動費や固定費を

どのように見て

会社の健康診断をしたら良いのか?

 

結論は損益分岐点です。

かかっている固定費と変動費を取り戻せる

つまり利益±0にできる売上高はいくらなのか?というのが損益分岐点です。

  

損益分岐点は低い方が良い、なぜなら

売上がより少なくて利益が出るからです。

 

どうやって損益分岐点を下げる?

 

固定費を下げる

例えば不要な土地で事業利益に貢献しない土地や工場を売る。

リストラや希望退職を募集する。

 

変動費率を下げる

 例えば材料の仕入れ原価を下げる。

一個100円で売るおにぎりの原材料であるお米

の仕入れを交渉して今まで一個あたり50円

していたものを40円にする。

企業がリストラや工事売却をする理由

ただ単に今後かかる費用が減るという話ではありません。。

 

単に費用が減るという話ではなく、

限界利益が下がることで今後今までより少ない売上になっても

利益を出しやすい質になるという点が大事なポイントです。

 

ヒトの削減は他の固定費と違う

ヒトの削減は土地や建物と違いヒトはクオリティーや特性が異なる。

 

リストラで1000人から500人減らしたら計算上

費用を半減する効果があります。

 

でも仮にエース営業マンだけ辞めたら

どうなるでしょうか?

 

人件費は半減することには変わりないですが、

それとともに売上も減ることが予想されます。

 

体重を減らす時に余分な脂肪を落としたいのに、

筋肉や骨が弱ってしまったら最悪ですよね?

体重は減っても体質は落ちるわけです。

 

なので希望退職制度は危険なのです。

辞める人には間違いなく自分で選択肢を選べる優秀な人がいます。

一方でそこでしか働けない人は確実に残るしかないわけですから。

 

すると人員は減ってもクオリティーを保つことにリスクがあるわけです。

 

あなたはどちらに投資します?

同じような業界だとしてどちらに投資しますか?

固定費が牙を向きます。

 

A社は売上、利益の規模も小

B社は売上、利益の規模も大、かつ伸び率も大

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 これだけ見るとどう見てもB社の方が

良く見えます。

 

しかし大不況で2021年の売上が

激減したらどうなるでしょうか?

 

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A社もB社も利益がゼロになってしまいました。

しかし売り上げに注目して下さい。

 

A社は売上40まで落ちても利益±0、

B社は売上100まで落ちて利益±0。

つまりA社の損益分岐点は40、B社は100。

 

これが示すことは、A社は売上規模が小さいけれど

黒字化するのに必要な売上高が少なくて済む。

大不況でも利益を出しやすい体質と言えます。

 

B社は上り調子ではあるものの、その利益構造を見ていないと

突然売上が減った時に対応できない。

 

この差は固定費の大きさが違う点

からきています。

 

何が起きても売上が激減しにくいのであれば

B社の選択で良いと思いますが、

 

そうではない限りは

A社を選択するのが良いでしょう。

 

変動費と固定ってどこから情報を取れるの?

変動費と固定費が重要なのはわかった。

ではどこから情報をとれば良いのか?

実は会社の決算で正確な情報が記載されていることは

基本的にありません。

 

ではどうするのか?諦めてはいけません。

 

2つ方法があります。

1.簡易的に自分で推測する

固定費は一定という前提で売上と費用の変動を

見て変動費を計算し、総費用との差額が固定費

と見なすという大よその推測方法です。

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このように変動費用固定費を分けると

固定費は54億円と試算できました。

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2.経理の友達に聞く

もっと正確に知りたければ自社をなら

友達の経理や経営企画の人に聞いてみて下さい。

 

会社の固定費は毎年大よそいくら?と聞いてみて下さい。

例えばある会社の決算書を見て売上高が100、営業利益が10だったとします。

差額の90が総費用です。

 

この90のうち固定費がいくら教えてと聞いて下さい。

もし70だとわかれば総費用から差し引きで変動費が20とわかるので

固定費だけわかればOKです。

まとめ

事業の健康状態を見るには

変動費と固定費の動きを見て、

 

損益分岐点の動きをモニター

することが重要です。

 

なぜなら先行き不透明で技術革新が速い

この世の中で、一時的に売上が減っても

 

常に利益を確保できる体質に

しないといけないからです。

 

また、いくらまで売上落ちても

黒字を確保できるのか把握できることで

事業の危険度の目安を常に持てるからです。